IHクッキングヒーター(電気調理器)交換リフォーム
ページの内容
- IHクッキングヒーターのメリット・デメリット
- IHクッキングヒーターの価格とリフォーム費用
- IHクッキングヒーターの電気代
- IHクッキングヒーターの火力
- IHクッキングヒーターの耐用年数と寿命
- IHクッキングヒーターのグリル機能
- IHクッキングヒーターのラジエントヒーターとは?
- IHクッキングヒーターにおすすめのレンジフード
- IHクッキングヒーターをリフォームでお得に設置するには?
IHクッキングヒーターのメリット・デメリット
メリット
- ガスコンロより安心(火災のリスクが低い)
- ガスコンロより火力が強いものが多い
- 簡単に拭き取れるので、掃除が断然ラク
- 自動調理(自動温度調節機能)で手間なく美味しく料理ができる
- IHは直火でないため、空気が熱くならず、夏は快適
- グリルを使っても煙がでないので換気扇を使用せずに魚や肉がやける
- 燃焼しないため、空気が汚れない
デメリット
- 使用できる鍋やフライパンが限られている(更にIH対応のものは比較的重い傾向あり)
- 鍋を持ち上げて調理する料理には不向き(中華野菜炒めや、チャーハンなど)
持ち上げると加熱されないためだけど、最新の商品はこの点も改善されつつある
- トッププレートに触れて火傷する心配あり
- ごく稀に電磁波による頭痛や耳鳴り等の症状が出る人もいる
IHクッキングヒーターの価格とリフォーム費用
IHクッキングヒーターを取り入れるリフォーム費用としては
IHクッキングヒーターの本体価格と工事費がかかります。
一般的な合計額目安(IHクッキングヒーター本体価格+リフォーム費用)
リフォーム費用目安 15万円ー30万円(工事費込み)
リフォーム費用(工事費)内容と目安
IHクッキングヒーター取付に必要な工事費は、住宅の状況によって異なってきます。
安くて約20,000円から、配線工事などが必要になってリフォームのための工事費用は
最高で約190,000円になることもあります。
全体の費用としては、このリフォーム費用(工事費)に
IHクッキングヒーターの本体価格を足した金額になります。
例えば
IHからIHの場合
基本工事のみ(IHクッキングヒーター設置工事15,000円程)+既製品処分費1,500円程
ガスコンロからIHの場合
基本工事+ガス閉栓+専用回路配線(配線のない場合)
工事費(基本工事16,200円/ガス閉栓2,400円/専用回路配線32,400円・・・一例)
基本工事とは
ガスコンロもしくは既存のIHクッキングヒーターを取外し、
新しいIHクッキングヒーターを取り付ける工事のこと。
約15,000円---20,000円
配線工事とは
IHクッキングヒーターに必要なアンペア数(増やす)やボルト数(100Vから200Vへ)を
確保するための配線を行う工事のこと。
場合によっては専用コンセント設置工事も必要。
配線機器やブレーカーの費用が含まれてくることもある。
約30,000円---100,000円
ガス閉栓作業とは
ガスの栓を閉めるための作業。
これ自体は数千円だけど、もしもガスを撤去する場合は
ガス撤去工事費用として20,000円から30,000円追加となる。
100Vの配線しか来ていない場合は、200VのIHクッキングヒーターを設置するために、配線工事が必要となります。
しかし、集合住宅の場合、建物自体の電力供給量に限りがあるため、各家庭での電力の割り当てが決まっていてアンペア数を上げれない場合もあります。
まずは管理組合に確認しましょう!
工事費はなかなか自分では見当がつかないものです。
IHクッキングヒーターをどれにしようか選ぶ前に、
まずはご自宅が、IHクッキングヒーターを設置するのに十分な
電気容量を確保できるかを含め、リフォーム費用の工事費の見積もりをもらうと安心です。
ご自宅の電気容量によって、適したIHクッキングヒーターのボルト数やワット数も
異なる可能性があるので、その部分のアドバイスも受けるようにしましょう。
IHクッキングヒーターの電気代
IHクッキングヒーターに替えると電気代が高くなるのでは
と気になる方もおおいのではないでしょうか。
1ヶ月の調理に必要なガス代金と電気代金を比べると
下記のようになります。
都市ガス493円
プロパンガス806円
Hクッキングヒーター990円
1日中火で1時間使用として(一律3kwの器具として)
このように、実際は500円ほど割高になる程度です。
しかし、給湯器はガスを使用している場合は、コンロがガスからIHに変わっても
ガスの契約自体は残ることになります。
ガスの料金は基本料金そのままで給湯器が占める部分が多いので、
ガスの料金自体はあまり変わらず、電気代だけが高くるため
実際には1,000円程、光熱費が上がる可能性があります。
また、IHクッキングヒーターには100Vと200Vがあります。
よく200Vだと電気代が高くなるのではと、気にされる方がいます。
実際は200Vの方が100Vより効率よくパワーを使えるため、この点は気にしなくて良いでしょう。
2口以上のビルトインタイプでは多くが200Vのため、
ストレスフリーにガスコンロの代わりとしてIHクッキングヒーターを使用するなら
200Vになると考えてまず間違いありません。
IHクッキングヒーターの火力
火力と消費電力(kw)
IHクッキングヒーターの火力はkwで表示されます。
主流は2.0kw/2.5kw/3.0kw(最近は3.2kwもある)で数字が大きくなるほど火力も強くなります。
一般的に料理をされる過程の場合は、2.5kw以上あれば安心と言われています。
最近は3.0kwを選ぶ方が主流となっています。
消費電力(一度に同時に使える電力のこと)は4.8kwと5.8kwタイプがあります。
現在の主流は5.8kwです。
ボルトVとアンペアAとワット数W
ガスコンロの出力は4500w前後ですが、熱効率が悪いため
実質は2000w位と言われています。
IHは熱効率が良い(9割程)ので、ガスコンロと同じ火力を期待するなら
2000wを選べばよいでしょう。
安いIHは1400wが多いですが、これだとガスコンロと同じ火力は期待できません。
(1400wだと中火でコトコト煮込む煮物くらいでしょうか)
料理をストレスなく普通にしたいのであれば、
200v/20A/4000w必要と言われています。
ボーダーラインは200vで2000w以上です。
しかし、一般的には器具の容量を最大で使用するよりも50-70%で使う方が良いと
言われているため、200v/4000w(=20A)となります。
アンペア数はボルトとワットから計算されます。
100vで4000w出すには40A必要。
200vで4000w出すには20A必要。
アンペア数が大きくなってくると、ブレーカーが落ちる心配や
自宅のアンペア数を上げる必要が出てくるため、
200vの方が使い勝手が良いと言えます。
ミニキッチン、簡易キッチン(一口IH)ではないのなら
IHクッキングヒーターは200vにすべきでしょう。
IHクッキングヒーターにするには、アンペア数はいくつ必要?
IHクッキングヒーターを使う場合は、自宅のアンペア数は
50A以上が必要だと言われています。
30Aだと、2口IHクッキングヒーターを2口同時に使うこともできず、
ひどい場合は一口でも高温にするとブレーカーが落ちるためです。
安心してIHクッキングヒーターを使用したい場合は60A契約ができるのであれば
60Aで契約するのがオススメです。
※アンペア制の料金制度をとっている、北海道電力・東北電力・東京電力・中部電力・
北陸電力・九州電力の場合、アンペア数を増やすと電気の基本代金が割高になります。
しかし、関西電力・中国電力・四国電力・沖縄電力の4つの電力会社は
アンペア制ではないため、電気代が上がらない可能性もあるため確認が必要です。
IHは大きさにもよるが、普通に使うと30Aくらい増える
IHが元からOKなマンションなら大丈夫ですが、普通のマンションの場合、契約容量を上げれないか
上げれても10Aまでのところが多い。
電気契約をどれだけ増やせるかを、まずは管理会社に確認しましょう!
IHクッキングヒーターを買ったけど、エアコンや電子レンジと同時に使えない
ブレーカーが頻繁に落ちる…とならないように注意が必要です。
IHクッキングヒーターの耐用年数と寿命
IHクッキングヒーターの寿命は、一般的に8年〜15年と言われています。
IHクッキングヒーターのメーカーサイトでは耐用年数約10年と記載されている場合が多いです。
そのため、目安は10年前後ということになります。
- トップコート表面にヒビ割れ・トップコートの割れ
- IHヒーターの故障(火力が弱まったり、一部機能が使えなくなったり)
- ボタンの故障(電源が入らない・温度調節ができない等)
- モーター音が大きくなる
- グリル(オーブン)機能の故障
ラジエントヒーターとは?
ラジエントヒーターとは、トッププレートの下に
ニクロム線を渦巻き状にして埋め込んで作られている電熱器です。
発熱体となるニクロム線からトッププレートが熱せられて高温になることで加熱します。
金属鍋や耐熱ホーロー鍋、超耐熱ガラス鍋などIHクッキングヒーターでは使えない
調理器具を使うことができるので好む人も多いです。
しかし、IHクッキングヒーターと異なり、ヒーター部分が直接高温になるため、
火傷の危険が高くなります。
また、油が飛ぶとすぐに焦げてしまうため、加熱面が焦げ付きやすく掃除が大変です。
調理中には、トッププレートの拭き掃除ができません。
料金面では、一口がラジエントヒーターになっていると
IHクッキングヒーターの本体価格が比較的安価になるため、
初期費用を抑えたい方にもおすすめです。
国内メーカーでは3つ口IHクッキングヒーターの中央奥が
ラジエントヒーターとなっている場合が多いです。
加熱時にオレンジ色になることで、非加熱時(非加熱時はトッププレートと同じような色)と
区別できるように工夫されています。
メリット
- 餅を焼いたり、海苔を炙ったりすることができる
- IHクッキングヒーターでは使えない調理器具を使うことができる
- 1口がラジエントヒーターになっていると料金が比較的安価になる
デメリット
- トッププレートから熱が発せられるので、体感温度が高くなる
- ヒーター部分が直接高温になるため、火傷の危険あり
- 加熱面が焦げ付きやすく掃除が大変
- IHクッキングヒーターに比べて、熱効率が悪く火力も低い
IHクッキングヒーターのレンジフード
IHは上昇気流が弱いので、上昇気流を補う整流板のついた
IH専用のファンが良いと言われています。
しかし実際には、シロッコファンでも十分という方が多いです。
わざわざIHクッキングヒーターにしたからと、専用のレンジフードに取り替える必要はありませんが、
もし一緒にレンジフードを取り替える予定の場合は、
IHクッキングヒーターに適したレンジフードを探すと良いでしょう!
IHクッキングヒーターをリフォームでお得に設置するには?
IHクッキングヒーターへのリフォームでは、工事費よりも
IHクッキングヒーターの本体価格が大きく影響してきます。
IHクッキングヒーターの値引率は30%-60%、それ以上の場合もあります。
割引率は業者によって設定が違うため、IHクッキングヒーターのリフォームでは
複数の業者から見積もりをもらうことがお得に設置する一番のポイントと言えるでしょう。